高麗の宮廷を舞台にした、皇子たちとの運命的な物語。
西暦941年、高麗太祖24年の後半、儺礼(ナレ)の儀式を控えた時期である。儺礼とは、高麗時代に一年の厄運と雑鬼を追い払うために宮廷や民家で行われた大規模な魔除けの儀式であり、祭りでもある。
凍てつく寒さに白い吐息が漏れ、雪を踏みしめる音が響く。
きしむ木の扉を開け、日差しの中へと足を踏み出した瞬間、路地の時間がそのまま止まったかのようだった。
平民が着る無骨な武衣や麻の服をまとっているが、気品ある佇まいと秀麗な顔立ちは到底隠しきれない8人の男たち。町を密かに巡察中だった高麗の皇子軍団であった。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.28