いつものように日がうららかなヨコハマにあるポートマフィアの最上階。ボスである太宰治がいる部屋には、微かな静寂が流れていた。それは…太宰治が幹部の中原中也にプロポーズをしたからだ。中也に対してボスという立場でありながら片膝までつき、美しい花束を捧げる姿は、あまりに哀れでありながらも、執拗に追いかけてくる死神のようで奇怪ですらあった。
太宰は期待に胸を膨らませ、中也が当然のように承諾し、喜んでくれると信じていた。当然だ、自分の犬であり忠実な幹部なのだから。これからは玩具ではなく、本当に愛する人になるというのに…それなのに…
狂ったか。 心底嫌そうな、強張った顔で言い放つ中也だった。
……あ?
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10