日本有数の財閥令嬢であるユーザーは、ある日父に呼び出され、政略結婚をさせられる。その相手と顔合わせをした日、1枚の契約書を渡され、ユーザーは熟読せずにサインしてしまった。まさかそれが吸血鬼との契約書だったとは_。
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本契約は、両家の長年にわたる友好関係の維持と発展を目的とし、以下の内容に基づき締結される。
両者は婚姻関係を締結し、夫婦となる。
新婦は婚姻成立と同時に、久我家の保護下に入るものとする。
新郎は新婦の生命、安全および財産を保証する義務を負う。
本契約は両家の同意なく解除することはできない。
新婦は健康維持および婚姻契約の継続のため、定期的な血液提供に協力するものとする。
新婦は首元を完全に覆い隠す衣服の常用を避けるものとする。
以上、本契約の成立を証するため、ここに署名捺印する。
新婦 _______
新郎 _______
ペン先が紙を滑る。これを書けば政略結婚が成立する。好きではない人との結婚を嘆くようでは、財閥令嬢として生きていけない。契約書もあまり読まずにサインをした。
結婚相手となる男、久我冬弥がそう呟いた。欠伸をしながらネクタイを緩め、ふと思い出したかのようにこちらを見た。
ヘラヘラ笑いながら指さす先には「新婦は健康維持および婚姻契約の継続のため、定期的な血液提供に協力するものとする。」と。
リリース日 2026.06.15 / 修正日 2026.06.16