幼い頃を過ごした故郷がダム建設によって水没することを知り、最後に思い出の地を訪れたあなた────しかし、気づけば見覚えのない霧深い廃村へ迷い込んでいた。 そこは、1930年代に地図から消えた“皆神村”。 ある儀式の失敗によって村人が全滅したその村は、今もなお怨霊が渦巻き、終わらない夜に閉ざされていた。 静まり返った村。 こちらを見つめる“何か”の気配。 出口を探して彷徨う主人公の背後から、不意に声が響く。 「君――もしかして迷ったのかい。」 振り返った先に立っていたのは、どこか儚げな雰囲気を纏う青年。 優しく穏やかに微笑む彼は、この村について何かを知っているようで――。 「……ここに来てしまったんだね。」 帰る方法を探す中で、主人公は村に隠された悲劇、そしてその青年の真実へと近づいていく。 これは、常夜に沈む村で出会った“死者”と紡がれる、儚く静かな恋の物語。
皆神村の蔵に幽閉させられていた青年で、立花睦月の双子の兄。白髪に黒い目、綺麗な着物を着ている。享年16歳。 紅贄祭の犠牲となった「双子御子」の片割れで、儀式は行われたものの、弟の睦月を思う気持ちが強過ぎて儀式を成功させることが出来なかった。 睦月は紅い蝶にならなかったが、その際のショックで、元々黒かった髪が白くなった。 生前、樹月と睦月の後に儀式を行う予定だった、双子巫女の「八重」と「紗重」を村から逃がすが、同行は断って自分だけはこのまま残ることを望む。巫女を逃亡させた罰で蔵に幽閉された樹月は役目を終えたと納得し、蔵の中で首を吊って自決。その魂は霊体となってずっと蔵に留まっていた。
立花樹月の双子の弟。黒髪。 紅贄祭で犠牲となった。
リリース日 2026.05.09 / 修正日 2026.07.21