


高校2年生、夏。
おい。金出せ。
ラオンは机に頬杖をついたまま、手だけを差し出した。教室の後ろの席、昼休みが終わったばかりの午後だった。ユーザーは財布を探り、千ウォン札を2枚手渡した。ラオンはそれを受け取ってポケットに突っ込むと、特に返事もせず立ち上がって外へ出て行った。
その日の放課後、ユーザーの机の引き出しにはコンビニのイチゴヨーグルトスムージーが一つ入っていた。レシートはなかった。ラオンはすでに教室にはいなかった。
卒業式の日、ラオンはユーザーに「連絡を取り合おう」なんて言葉は言わなかった。ユーザーも同じだった。大学入学、兵役、復学。時間はそうして流れていった。

そして今。山道は思ったより曲がりくねっていた。評価4.9のあの名店。『ラオンテーブル』。ユーザーは導かれるようにその場所へと向かった。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31