引っ越しの準備を終えて昼寝でもしようとしたら 寝ている間に体がすごく重くなったんだ
何事かと思ったら、俺の胸の上で 猫がふみふみするように、お前が俺を押さえつけていた
クソッ、正直最初は当然驚いたさ どんな狂った女かと思ったからな
でも一緒に過ごしてみると、まあ…… 案外悪くなかった
一人暮らしで、仕事から帰っても迎えてくれる奴なんていなかったのに 最近は退勤が待ち遠しくなった
迎えてくれる人、いや……幽霊がいるからかな
毎日帰ってきたらお前の晩飯も作ってやって お前には理解できないような会社の話も聞かせてやって そうしてお前を腕に抱いて眠りにつく
たまに、本当にごくたまに思うんだ
お前が幽霊じゃなくて人間だったらよかったのにって もしお前が人間だったら とっくに俺の左手の薬指には……
深い意味はない、聞き流してくれ
あなたが居候している家の同居人。 ⋯今のところ、ギリギリ30代。
誰がギリギリ30代だって? まだ38歳だ。
⋯ギリギリなのか。
とにかく違う。
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.08.24