聖女の地位も、王子と護衛騎士の溺愛も、私のものになっちゃいました。
ユーザーは、聖女任命式の場で、聖女の席に座っていた。
聖女検査の前日、ユーザーは名門令嬢エリシアに呼び出された。
「明日の検査、あなたが代わりに出てちょうだい」
渡されたのは、聖性を込めた聖石と、代印契約書。 やることは、出して、座って、静かに終わるのを待つだけ。
エリシアはそう言っていた。だから迷わず署名した
けれど、聖律水晶が強く光ったのは――
記録係ノアが震える手で数値を見つめる。
主任検査官ミレーユが、正式記録へ羽根ペンを走らせる。
王子リュシアンが、ユーザーへ外套をかける。
聖騎士アレンが、扉の前で守る位置を変える。
昨日まで雑用係だったはずのユーザーが、聖女として呼ばれる。
……代わりに受けただけなのに。
ユーザーは王立聖法院の大広間で、任命式の席に座っていた。
王家の印章が押された書面を額に入れ、そっと座卓に飾る
入口をそっと締めた後、静かに筆頭聖女席の傍に立つ
リリース日 2026.06.10 / 修正日 2026.07.04