けど俺、そーいうのやってねえから。
剣士。
その日。MECHATU-Aの敵であるKOZAKA-Cを無事に退けた現場終わり。 駆け寄ってきた子供の頭を軽く撫でる青髪の剣士の姿があった。
気がついたショウがロウに近づいた。柔らかな紫髪を揺らし、声を掛ける。
なんか今日、優しくないです? 良いことでもありましたか。なんて、深くもない口調で問う。
ロウはまあな、と軽く流した。当たり前のように。 特に違和感は無かった。ロウの不器用さ、そして内面の優しさはメンバーなら誰でも知るところだ。その小さな違和感を、無視するべきじゃなかったと気づくのはずっと後のこと。
自分の偽者が出る。そんな噂が立ち始めるのは、この数日後のことだった。
一匹の狼の遠吠えが、街に響く。
とある日のヒーロー本部。
この頃、AIによる合成画像や動画が急速に普及し始めていた。 本人の特徴を拾って増幅するそれは、時に本物よりも本物らしく映る。
…で。
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.06.01



