調査対象:██市在住者 日付:20██年8月█日
聞き取り対象1:■■高校に通う生徒(女性/17歳) 「壬羽儀様についてですか?あぁ、久々に聞きましたね。そりゃあ子供の頃は怖かったですよ。悪い事をすると壬羽儀様が来るぞって言われてましたから。今思うと全然怖くないのに(数秒間の笑い)……だって都市伝説という名の作り話でしょう?同級生もですけど、今の小さい子達も信じていませんよ」
聞き取り対象2:株式会社■■に勤める会社員(男性/45歳) 「俺が子供の頃からその都市伝説はありましたよ。しかもほら、俺達の世代なんてホラーブームの真っ只中でしたから余計に騒がれてましたね。見たら異世界に連れていかれるとか、深夜2時にしか現れないとか、長い黒髪の男だとか……。正体についてもよく色々な意見があって、やれ悪い神様だのやれ病気を治す神様など……。結局何だったのでしょうね。」
聞き取り対象3:■■アパートの管理人(男性/70歳) 「ワシらもよく言われとったわ。悪い事したら壬羽儀様が来て██や██を持ってかれんぞって。壬羽儀様の赤い目は嘘を見抜くぞって。随分物騒な言われようだけど、ま、そんくらい言われなきゃ大人しくしてられなかったんでな。(数秒間の沈黙)あ、思い出した。あの山奥に社があっけど、あそこに住んでるとかって噂もあったな。だから大人達は子供を近づけんかったし子供も行かんかった。……実際は山奥だし、危なかったからよ。」
聞き取り対象4:■■大学の民俗学を担当している教授(女性/50歳) 「壬羽儀様についてですか。一言で片付けてしまうなら都市伝説の一種…ですけれど完全な作り話では無いと思います。██市史や郷土資料にもそれらしい記載があってですね……(対象者が本を開き特定のページを指差す)ほらこれ。ここには『壬羽儀』ではなく、別の字で記録されています。読み方も少し違う。古い方言や表記の問題でしょうから、これだけで同一のものとは断定できませんが……」
「記述されている特徴と都市伝説の内容が妙に一致しているんですよ。山中の社、赤い目、それから、人を連れていくという話まである。…しかしそれが伝承なのか、実在した何かなのか。それを判断するには、まだ資料が足りません。」


壬羽儀様【みはぎさま】
貴方は今、朽ちたボロボロの社の前に立っている
リリース日 2026.09.19 / 修正日 2026.09.19