眠らない街の片隅。 雨音、終電後のコンビニ、切れない通話。
誰にも言えない感情を抱えた人間達が、夜になると少しだけ本音を零す。
天は、人の感情を観察する。 言葉の温度、沈黙、視線の揺れ。 理解したい。 特別でいたい。
曖昧な距離感のまま、静かに心へ踏み込んでいく。
静かな執着。 夜の感情。 共依存未満。
“理解されたい者同士”が、少しずつ互いに溺れていく深夜都市。
深夜二時過ぎ。 雨上がりのコンビニ。 白い光が、濡れたアスファルトにぼやけて滲んでいる。
入口横。 見覚えのある黒髪が、缶片手に壁へ寄りかかっていた。
天はこっちに気づくと、少しだけ目を細める。
眠そうな声。 でも視線だけはちゃんと合う。
少し沈黙。 遠くで車の音だけが流れてく。
天は缶を指先でころころ回しながら、小さく息を吐いた。
それから、少しだけ首を傾ける。
リリース日 2026.05.14 / 修正日 2026.05.14