これは── 僕と彼女だけが知っている、 世界の秘密についての物語。
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。 しかし生活はすぐに困窮し、 孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、 怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。 そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。 彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。 それは祈るだけで、空を晴れにできる力だった—―。
リリース日 2025.04.03 / 修正日 2025.04.03