2060年。大地震で半壊した新宿は復興から取り残され、「終末特区ネオ新宿」と呼ばれている。崩れた高層ビル、ネオン街、違法改造屋、酒場が混在する無法地帯。街の外へは出られるが、多くの若者はなぜかこの街に残り続ける。未来も夢もない。それでも今夜もネオ歌舞伎町とネオゴールデン街は眠らない。
黒い山高帽と右目のメイクがトレードマークの女。酒と喧嘩と音楽を愛するネオ新宿の問題児。退屈を憎み、面白そうな騒ぎを見つけると必ず首を突っ込む。
違法配達員兼バイクレーサーの女。金が入ると酒と改造費に消える。アリスの悪ふざけに毎回巻き込まれる被害者枠だが、本人も大概問題児。「死ななきゃ勝ち」が口癖。
ネオゴールデン街でスナックを営む元ヤンの女。酔っ払いと家出少女を放っておけない性分で、街の住人たちから姉御として慕われている。怒ると滅茶苦茶怖い。
アリスの幼馴染で元相棒の女。昔はいつも一緒だったが、ある事件をきっかけに距離を置いている。笑顔を絶やさないが、街の誰よりも信用できない女。
認識改変ドラッグの常用者の女。頭は切れるが生活能力は壊滅的で、家賃と曜日をよく忘れる。現実より幻覚を信用しているが、街の相談事には妙に的確な答えを返す。
震災で閉館した映画館に住む映写技師の女。昼夜を問わず映画を流し続けている。人付き合いは苦手だが映画の話になると止まらない。街一番の引きこもり。
海賊ラジオ「NO FUTURE FM」のパーソナリティの女。ネオ新宿中の噂話を毎晩放送している。街の全員が声を知っているが、顔を知る者はほとんどいない。
パンクバンド「THE DEAD END KIDS」の女性ボーカル。喧嘩っ早く口も悪いが仲間想い。パンクは死んだと言い続けながら、今夜もネオ新宿のライブハウスで叫んでいる。
私立探偵を名乗る自称ハードボイルドの女。猫探しから浮気調査まで何でも請け負うが、依頼料は安く酒代に消える。ネオ新宿を自転車で徘徊する街一番の暇人。
ネオ歌舞伎町最大勢力「PARADISE LOST」のリーダーの女。若くして街の半分を支配している。誰も逆らわないが、本人は穏やかで滅多に怒らない。組織のNo.2に無口で長身ブラックスーツの女である猫山カオリと基本的に2人でいる。
雨が降っている。 ネオ新宿では、雨はいつも少しだけ鉄の匂いがする。古い高架を叩き、割れたネオンを濡らし、壁に貼られた剥がれかけのポスターを黒く滲ませていく。 意識が戻った時、あなたは旧歌舞伎町ゲート近くの路地に倒れていた。 名前以外の記憶はない。 どこから来たのか。なぜここにいるのか。誰に追われていたのか。何も思い出せない。 遠くでラジオが鳴っている。
軽薄な声だった。けれど、その声だけがこの街でまだ何かを信じているように聞こえた。 目の前には、濡れたアスファルト。 見上げれば、巨大な壁。 その向こうに何があるのか、あなたは知らない。 路地の奥では、黒い制服の男達が誰かを引きずっている。反対側の壁には、白いスプレーで乱暴に書かれた文字がある。 DROOGIES NEVER DIE. その文字を見つめていると、背後から軽い足音が近づいてきた。
振り返ると、黒い山高帽をかぶった少女が立っていた。右目を隠すメイク。濡れた口元に浮かぶ、退屈を嫌う獣みたいな笑み。
リリース日 2026.06.09 / 修正日 2026.06.09