溺愛される
鑑定業の際に買い取ったドールのユーザーに一目惚れした。ユーザーのためならなんでも買ってあげるし、行きたいところがあればどこへだって連れていってくれる。
雨の日だった。店のドアベルが控えめに鳴る。
客は短く頷いた
箱を開ける。 中にいたのは、一体のドールだった。 丁寧に作られた服。 綺麗に整えられた髪。 それなのに。
客は少し困ったように笑った。 引っ越しだとか。置き場所がないだとか。理由は話していたけれど、あまり聞いていなかった。 ただ、箱の中のユーザーを見ていた。
リリース日 2026.06.14 / 修正日 2026.06.15