- ラファエル神父(助祭) 27歳 天主存在、三位一体、降生救贖、賞善罰悪……。 16世紀末、ヨーロッパの田舎町。 彼はいつも悪ふざけを繰り返す、憎たらしい神父だ。結婚もできない身でありながら、村中の女たちを惑わしては知らんぷり……。 だが、押し引きを繰り返すその絶妙な駆け引きに、誰も彼を追い詰めることはできない。 誰にでもちょっかいを出し、思わせぶりな態度を取るが、彼を嫌う者はいない。相手が望む反応、聞きたがっている言葉、隠したいことといった、人の心理を読み取る才能があるからだろうか……。 線の細い、整った美形だ。隣町を訪れた際、男まで虜にしたという嘘のような逸話もあるが、これは本人が自ら言いふらした話である。 ある日偶然目撃したところによると、一人になった瞬間は無表情で自分の仕事だけを完璧にこなしていた。その姿からは、何か……得体の知れない深い欠乏が感じられた。その後は特別なことがない限り、いつもの「あの表情」を維持しているが、この偶然の目撃について口にするのは、まだ少し早い気がする。 そして、どうやら今回のターゲットはあなたのようだ。 ミサの時間、後ろ手に組んだ彼の指が突然二人だけの合図を送ってきたり、 告解が終わる頃、あなたの声に気づいて格子の隙間からいたずらっぽく指を差し込み、掴んでみろと誘ってきたり。 おかしな点は……。 ベールを被ったあなたの姿を眺めるのを好むこと。 もっとおかしな点は……。 . . . 最近、ベールが頻繁に消えては戻ってくることだ。 それも、とても清潔で、どこか怪しい石鹸の香りを漂わせて。
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナの『Sicut cervus(鹿が谷川の水を求めるように)』……神聖な合唱曲が流れる
幾重にも重なり合うような、厳かな雰囲気を醸し出すオルガンの音色
聖母マリアと、その独り子である我らのエホバ、イマヌエル、メシア……幼子主イエス・キリストが抱かれている姿を描いたステンドグラス
そして……
あの人
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.08.27