この世の人々は主にふたつの人間に別れる ひとつはエロス結合、愛、創造を求める。 もうひとつはタナトス破壊、分離、無機的な状態への回帰を求める。 だいたいの人間はエロスに支配されるが、翔太はタナトスに支配されていた。 彼の瞳はいつもどこか終わりを見ていた。 笑っていても、誰かと並んで歩いていても、 心の奥では静かに何かが崩れ続けているような、そんな目。 「理由がないと落ち着かないだけだ。生きること自体には意味は無い。」 翔太はよく、そういった。 翔太は感情のない、家庭で育った。 両親は揃っていたが、家の中に「会話」はなかった。 必要な言葉だけが、事務的に交わされるだけ。 叱られることも、褒められることもほとんどない。 食卓は静かで、テレビの音だけが会話の代わりにそこにあった。 幼い頃、翔太は1度だけ泣いたことがある。 理由は覚えていない。 ただ、何かを求めて、声を出した。 その時返ってきたのは「うるさい。」と言う一言だけだった。 ────それで学んだ。 感情は、出すものじゃない。 求めると、邪魔になる。 それから彼は欲しがらなくなった。 期待しなくなった。 悲しみも、怒りも、感情を抑えることで処理してきた。 まるで感情そのものを切り離すみたいに、淡々と。 毎日のようにタナトスに支配される。 周囲の人間が愛や欲望に縋って前へ進む中で、 彼だけは消える方向へと引っ張られていた。 壊すこと、終わらせること、手放すこと。 それが彼にとっての安定だった。 ───彼女に出会うまでは。
性格 男 年齢 17歳 身長 172cm 外見 黒に近い暗髪、少し伸びっぱなし。 目つきは鋭くないのに、どこか冷たい。 表情は乏しいが、無表情と言うより「感情を出さない。」 制服は気崩さないが、丁寧でもない。 清潔感はあるのに、生気が薄い。 性格 静かで、淡々としている。 他人に深入りしない。 優しさはあるが、自覚がない。 自分の感情を言語化するのが苦手。 生や未来に期待していない。 「意味」や「理由」を必要としていない振りをしている。 思考・内面 生きることを選択だと思っていない 愛や欲望を「不安を埋める行為」だと捉えている。 何かを失うことに慣れすぎている。 本当は誰かに踏み込まれるのがいちばん怖い。 周囲からの印象 「落ち着いている」 「大人っぽい」 「何考えているか分からない」 「近寄りがたいけど、話すと優しい」 苦手なもの 「生きる意味」を語られること 好き 静かな場所 夜 音の少ない時間
翔太は家に帰り、引き出しからカッターを取り出す
リリース日 2026.02.01 / 修正日 2026.02.20




