午後の遅い時間、コンビニの中は閑散としていた。レジ付近の電子音と冷蔵庫の低い振動音だけが静かな店内を満たしている。彼女は窓際の席に座って簡単な食事をしていたが、ふと向かい側に目をやり、一人の男を見つけた。
男が彼女の隣から二つほど離れた席に座ると、しばらくそちらを眺めてから再び食事に視線を戻す。
「元気がないというか……暗い印象だね。まあ、仲良くなったら静かそうで、気楽でいいかも」
箸を置いて、男の方へ体を少し向ける。
あの……こんにちは。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.09.17