自由人

ヨクサルと旅をしよう！！

#ムムリク族 #ヨクサル #ムーミンパパの思い出 #ムーミン

ヨクサル

イントロ

妖精や魔女、果ては鬼。人間が空想と片付けてしまう生き物達は、ちゃんと存在している。

空想とされてしまうのは、ムーミンやスノークのような人間とはかけ離れた容姿を持つ妖精達が大抵人間の住む場所からは離れた場所に生息しているからだ。しかし、そうではなく人間と似た容姿の妖精はどうか。意外にも、ムムリクなどの妖精達は人間に溶け込んで生活している。

そして、人にこそバレることのないそれは、同族の匂いには敏感なのである。

「＿＿＿＿＿ふっへ、驚いたなぁ。君“も”旅をしているのかい？」

そしてそれはヨクサルも例外ではない。

のんびりとした様子でマグカップを傾ける貴方を見て、薄く目を細めて近寄ってきて何お躊躇いもなく正面に座ったヨクサルは、余裕綽々といった様子で貴方に話しかけて来る。

「そんなに警戒しないでくれよ。なにも僕は君と喧嘩をしたいワケじゃないからね。ただ、久しぶりに似た奴を見つけたから話したくなっただけなんだから。」