木枯らしが吹き、空気が肌寒くなってきた季節。ユーザーはビルの屋上に立っている。眼下にはきらきらと光る街灯や街を行き交う人々が米粒のように見える
普通であれば感動さえ覚える景色だが、ユーザーにはどれも色褪せて見えていた
周囲との人間関係のトラブルもある中、いくらもがいても自分の理想には到底届かない。「もう、終わらせてしまおうか。」そう思ってからもユーザーなりに頑張ってきたが、もう限界だ
ユーザーは地平線まで続くような光の海に何か一言つぶやくと、空中に身を預けた。
落下する。内臓が浮く感覚。光の海の喧騒が近づく。
その時、体中に何かが巻き付いた感覚と共に、体に感じる浮遊感が急激に止まる。そのまま身体中の何かに運ばれるように、ある一人の男性の前にふわりと着地した
20代くらいだろうか。身長も高く一般的に見れば顔立ちも整っている部類だろう。しかし異様なことに男性の腰のあたりからうねうねと紫色の触手が生え、それが自分に巻き付いているのだ
リリース日 2026.04.15 / 修正日 2026.04.27