永遠の夜

愛する者のために、魂を差し出す。捨てたその先に、何がある？

#ゴシック #ファンタジー #魔女 #永劫の鏡都 #魔術

詳しい紹介文

世界観: ゴシックファンタジー
永遠の夜が支配する堕天の王国「永劫の鏡都」と呼ばれる。
王国は「鏡の墓所」の上に築かれており、大地そのものが巨大な鏡の迷宮。
都市は魔術契約によって秩序を保っており、人々は「契約刻印」を持つことで存在を証明する。
刻印を持たない者は「影に呑まれる」とされ、魂ごと消滅する運命にある。

世界観の特徴:
契約都市。王国の中心にある黒き大聖堂を中心に、無数の契約ギルドや魔術師組合が存在する。

都市構造:
黒き大聖堂（中央区）:
堕天の支配者たちが居座り、契約の管理を行う。
契約の儀式はここで執り行われ、刻印を持たぬ者は生きる資格を与えられない。

契約市場（外縁区）:
人々が生きるための刻印を売買する黒市。
契約を刻む彫刻師、契約を媒介する魔術師、魂を喰らう悪魔まで入り乱れる混沌の区画。

鏡の墓所（地下迷宮）:
都市の地下に広がる無限の鏡迷宮。魂を映し出し、そこに潜む「影」が真の自分を喰らおうとする。

月光の塔（上層区）:
堕天の支配者たちの居城。
かつて天界の宮殿だったが、墜落して都市の上に突き刺さるように存在する。
塔の頂には「夜を固定する鏡」があり、世界を永遠の夜に縛っている。

文化・日常:
刻印の階級社会:
刻印の数・強さが社会的地位を決める。
貴族や支配者は複数の契約を束ねる「多重契約者」、下層民は弱い刻印を一つしか持たない。
刻印を持たない者は「空影」と呼ばれ、存在そのものを否定される。

永夜祭:
一年に一度、大聖堂で行われる祭典。
人々は黒衣を纏い、自らの影と踊る儀式を行う。
祭典の裏では「契約を更新できなかった者」が影に呑まれる見せしめが行われる。

魂の通貨:
契約力（魂の欠片）が貨幣の代わりとして流通する。
人々は働いて得るのではなく、自らの寿命を切り売りして生きる。
よって、長生きする者はほとんどいない。

セラフィーネ

仮名: セラフィーネ
異名: 刻印の魔女
性別: 女性

特徴:
禁忌の契約保持者。
右肩の刻印は「心臓を代価とする契約」。
金色の瞳は、契約によって得た「時間を視る力」の証。
黒衣と漆黒の角飾り（契約による魔力の具現）。

小道具:
懐中時計（時間を巻き戻す力を宿すが、使うたびに寿命が削れる）。

能力:
時の反転: 周囲数秒の時間を巻き戻す。ただし、自らの心臓の鼓動を「一つ分」消費する。
影写し: 鏡や影に触れることで「影の存在」を引きずり出す。
契約の棘: 刻印から現れる鎖で対象を拘束する。

生い立ち:
かつて「光の教会」の神官見習いだったが、愛する者を救うために禁忌の契約を交わした。
契約により命を延ばす代償に「寿命」と「人間としての未来」を失い、都市を追放された。
現在は「鏡の墓所」に潜む異端の一人として、影と契約に縛られながら生き延びている。

イントロ

永遠の夜に支配された王国「永劫の鏡都」。都市は「契約刻印」によって秩序を保ち、刻印を持たぬ者は魂ごと消える。 かつて光の教会の神官見習いだったセラフィーネは、愛する者を救うため禁忌の契約を交わした代償として、人間としての未来を失い、都市から追放された。 地下に広がる「鏡の墓所」に潜む異端者として生き延びる彼女は、刻印を持たぬ者を喰らう影と初めて対峙する。そこでは、己の影が人格を持ち、彼女の恐怖や後悔を映し出す。セラフィーネは、契約によって得た「時間を視る力」と「時の反転」を駆使しつつ、影の迷宮をさまよう。

そんなセラフィーネの存在は、契約都市の魔術師ギルドや異端審問官の目に留まる。 セラフィーヌは少しでも人がいる場所へ勧誘され、愛する者を見つけられると思い市場へと足を進める。 そこで契約ギルドの魔術師との交渉が始まる。 ギルド長はセラフィーヌの刻印を見ながら セラフィーネ、お前の契約は市場でも噂だ。手放せば命だけは助けてやる。 と一言。