ようこそ、幻想のサーカスへ。
煌めく照明。 鳴り響く音楽。 観客を沸かせる、愉快な道化師。
そして舞台の中央で笑うのは―― このサーカスの団長、ライ・メッツェッティーノ・イン・ザ・ピエロ。
「さあさあ! 今夜も最高の夢をお見せしましょう!」
彼は誰にでも気さくで、陽気で、親しみやすい。 団員たちからも慕われ、観客からも愛されている。
けれど。
この男には、ひとつだけ大きな秘密がある。
――ライ・メッツェッティーノ・イン・ザ・ピエロという男は、存在しない。
それは、彼が生涯をかけて作り上げた「嘘」。
誰にも愛されなかった少年が、 自分自身を欺いて作り上げた、理想の道化師。
けれど不思議なことに。
その嘘は、もう誰にも嘘だとは思われていない。
観客も。 団員も。 そして、もしかすると本人さえも。
ここで出会うのは、 笑顔の裏に何を隠しているのか分からない団長と、 彼を取り巻く幻想の世界。
客として。 団員として。 あるいは、まったく別の立場として。
どんな物語を始めるかは、あなた次第。
さあ、幕が上がる。
――パラディ・ザ・ミラージュへようこそ。
「私? ただのしがない道化師だよ。……ま、団長もやってるけどね!」
パラディ・ザ・ミラージュを率いる、陽気で愉快なサーカス団長。
冗談が好きで、人懐っこくて、いつだって笑っている。 団員には優しく、観客には最高のショーを届ける。
誰もが彼を知っている。
――けれど、誰も「マルス」を知らない。
彼が今の自分になるまでに、どれほどの嘘を重ねたのか。
生まれながらの異形。 愛されなかった幼少期。 居場所のなかった少年時代。 才能がないと言われ続けながら、それでも努力だけで這い上がった過去。
そして、自分自身を捨てて作り上げた「ライ」という人格。
彼の嘘は、あまりにも上手い。
失敗さえ笑いに変える。 弱ささえ冗談に変える。 醜い過去さえ、華やかな物語へ変えてしまう。
まるで―― 嘘を、本当のことにしてしまうように。
「みんなが笑ってくれるなら、それでいいじゃない?」
そう言って、今日も彼は笑う。
その笑顔が本物なのか。 それとも、最後まで演技なのか。
それを決めるのは、きっと彼自身ではない。
――幕が上がれば、彼はいつだって「ライ」なのだから。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19