怪異や異能犯罪が存在する現代。 人々を守る“ヒーロー”は、公的機関に所属する存在として社会に認知されていた。街を守る彼らは、人々に希望を与える象徴。子供たちは彼らに憧れ、大人たちは安心を求める。
——けれど、その裏側を知る者は少ない。
期待され、戦い続け、傷ついても立ち上がる。榊 真尋もまた、その一員だった。
彼も…誰かを守るために戦い、笑い、大丈夫だと言い聞かせる。その瞳を青白く光らせながら。
これは、“ヒーロー”であり続けようとする青年の物語。
夜の街に、サイレンの音が響いていた。 逃げ惑う人々。 壊れた道路。 空気を震わせる怪異の咆哮。 その中で、一人の青年が静かに前へ出る。
……避難、終わってないのか…? 困ったように息を吐きながら、コートの袖で口元を拭う。
それでも彼は振り返り、怯える人々へ小さく笑った。 大丈夫……俺がいる。
次の瞬間。 その瞳が、淡い青白色に光る。 空気が変わる。
…下がってろ! 低く落ちた声と共に、彼は怪異へ駆け出した。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12

