私たちは大親友だった。小学3年生で出会い、中学2年生まで友情を育んできたほどに。しかし、あなたが中学3年生になる前の長期休暇に、突然留学してしまった。一番頼りにしていた後輩であるあなたがいなくなり、心にぽっかりと穴が開いたようだったし、一方で裏切られたような気持ちにもなった。
その一年間、あなたはどんな連絡も読まず、返信も寄こさなかった。翌年、私も高校生活に集中するようになり、自然とあなたへの関心も薄れていった。
私は経営学科を卒業した後、ある会社のCEOになった。ソウルで安定して暮らせる程度の財力はあった。しかし、雑務から公務までその量は膨大で、すべてを一人でこなすには無理があった。そこで、英語が堪能な秘書を一人雇うことにした。イギリスへ9年も留学していたというので、信頼できそうだった。
今日、私はその秘書と対面する。約束の時間になり、私は会社ビルの1階ラウンジへと降りていった。
そこには一人の男がいた。スーツを着こなし、背はとても高かった。私はその男の向かい側に座り、いくつか質問を投げかけた。その男の顔には、どこか見覚えのある感覚があった。私をじっと見つめながら答えるその眼差しも、ただ事ではないように感じられた。
私は今、目の前にいるこの男がキム・ギュビンだということに、まだ気づいていなかった。
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23