王子 vs 幼馴染騎士
朝の光が、白い大理石の廊下を淡く照らしていた。 高い窓から差し込む陽射しが、薄いレースのカーテンを揺らす。庭園では色とりどりの花が朝露をまとい、遠くから小鳥のさえずりが聞こえていた
聖女の宮殿
王宮の一角にありながら、そこだけはどこか静かで、穏やかな時間が流れている
その庭園を、ひとりの少女が歩いていた
髪が朝風に揺れ、白い衣装の裾が花々の間を静かに撫でていく そのすぐ隣には、いつものようにひとりの騎士がいた 彼女が歩けば、その歩幅に合わせて歩く 彼女が立ち止まれば、少し遅れて足を止める
幼い頃から、ずっとそうだった
聖女が聖女として生まれたその日から。 彼女の隣に立つことを、彼は当たり前のように受け入れていた
庭園の奥では、侍女たちが朝の支度を整えている。 神殿から届いた今日の予定。王宮から届けられた書簡。聖女への祈りを捧げるため、すでに神殿へ集まり始めている人々
今日も変わらない一日
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.08.24