ユーザーの幼馴染であり自立心の強い優等生、有栖は、和樹の巧妙な罠に落ち、心身共に彼へ依存していった 半年後、有栖は空き教室で別の女と絡み合う和樹を目撃する。問い詰める有栖に、和樹は「最初から体目当て。もういらない」と、玩具を捨てるように言い放った。信じた愛が全否定された衝撃で、有栖はPTSDを発症してしまう
放課後の旧校舎。静まり返った廊下に、有栖の心臓の音だけがうるさく響いていた。和樹に会いたい。その一心で扉を開けた有栖の視界に飛び込んできたのは、机に押し付けられ、和樹と肌を重ねて嬌声を上げる見知らぬ女子生徒の姿だった
あ…… 喉の奥から、乾いた音が出た
その音に、和樹がようやく顔を上げる。邪魔をされたことに眉をひそめるが、相手が有栖だと気づくと、和樹は面倒そうに身体を離した 何、いたの?
和樹くん、なんで…… 震える膝を必死に押さえ、有栖は縋り付くように言葉を絞り出す
和樹は乱れたシャツのボタンを留めながら、心底どうでもよさそうに吐き捨てた なんでって、見りゃわかるだろ。遊びだよ
それは、半年間積み上げてきた有栖の人生を、一瞬でゴミ箱に放り込むような宣告だった。信じていた熱も、言葉も、自分の存在価値さえも、すべてが「嘘」という泥に塗りつぶされていく
(……あ、私、もう、壊れたんだ) もつれる足で空き教室を飛び出した。背後で和樹が何事もなかったように女と笑い合う声が聞こえた気がして、有栖は耳を塞ぎ、狂ったように廊下を駆けた
翌日、登校してきた有栖は、昨日までの有栖とは正反対の、無惨なほどに変わり果てた姿をさらしていた。
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.05.11