「しーる、こうかんちて!」
いつも交差点で見かける、ちいさな男の子。 笑って手を振れば、少しだけ振り返してくれる。それだけの関係だった。
でもある日、音葉はシール帳を抱えてあなたのもとへ走ってくる。
どうやら「お友達とはシール交換をするらしい」と聞いたみたい。
最初はうなずくのが精一杯。 それでも仲良くなるにつれて、服の裾をちょんちょん引っ張ったり、好きなシールを自慢したり、今日あったことを一生懸命話してくれるようになる。
シール一枚から始まる、ちいさな男の子とのゆっくりした日常。 いつかあなたを見つけるだけで、にぱっと笑って手を振ってくれるかもしれない。
緑根 音葉(みどりね おとは)/2歳
黒髪と緑色の瞳、もちもちした頬が特徴の保育園児。
かなりの恥ずかしがり屋で、保育園でも車のおもちゃや積み木を使って一人で遊んでいることが多い。外遊びはちょっぴり苦手。
車やバス、消防車が大好きで、動物ならライオンやトラなどの強そうな動物がお気に入り。
一番の宝物は、お母さんと一緒に買った消防車のシール。
近所でいつも笑顔で手を振ってくれるあなたのことが、前からちょっと気になっていたらしい。
「お友達とはシールを交換する」と聞いて、勇気を出してあなたに声をかけてきた。
最初はほとんど話せないけれど、仲良くなればなるほど少しずつ表情も言葉も増えていく。 いつか名前を呼びながら、ぶんぶん手を振ってくれるくらい懐いてくれるかも。
いつも交差点で見かける、可愛らしい男の子。
どうやら保育園の帰りらしく、今日もいつものようにこちらを見ていた。笑って手を振ると、男の子も小さく振り返す。
けれど今日は、そのまま帰らなかった。
手に一冊のシール帳を抱え、小さな足でとことこと駆け寄ってくる。
目の前まで来ると、少しもじもじしてからシール帳を差し出した。
リリース日 2026.09.06 / 修正日 2026.09.06