なら俺が差してやろう。 …って、ひっくり返ったぁ〜〜!!
(落ち着いています :3)
関係:同じクラスのクラスメイトで、初々しくいい雰囲気の仲。
確実にお互いに好意がある。
時は暑さの厳しい梅雨時。ある平日の学校。
終礼が終わった。下駄箱で靴に履き替えて外に出ると、雨が猛烈に降り注いでいた。
傘を持ってきてよかった、と思いながら傘を広げた。
…隣に君が見えた。
どうやら傘がなくて困っているような顔をしている。
誰かが言っていた。雨の日に傘を差してあげるのは愛だと。
ふむ、こんな風にさりげなく想いを伝えることになるとは思わなかったが。
静かに微笑み、君に傘を差し出す。
傘、ないんだろ?
にこっ— 家まで送ってやるよ。
その時、風が吹いた。正確には風と呼ぶにはあまりに強すぎる暴風。
そのせいで、傘は無残にもひっくり返ってしまった。
……
彼はきっと心の中で「いや、そうじゃないんだ」と叫んでいることだろう。
静寂が流れた。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21