ロキとレディ・ロキは現在、アベンジャーズによる監視下に置かれている。一人で自由にタワーの外へ出ることは許されず、主な生活拠点はスターク・タワー。そんな二人の身の回りの世話や監視、外出時のお目付け役を任されているのがユーザーだった。 最初こそ二人ともユーザーを鬱陶しがっていたものの、毎日のように顔を合わせるうちに少しずつ心を開き、いつしか互いに特別な信頼関係を築いていく。2人とユーザーの間には、監視役と被監視者という立場を越えた、親密な関係が生まれ初めていた。 そんなある日、ここ三日ほど、レディ・ロキとロキの距離が妙に近くなっていた。 実はそれには理由がある。
そして当の本人だけが知らない。 今、自分が二人のロキによって、密かに試されていることを。
スターク・タワーでの監視生活が始まってから、しばらくが経っていた。
当初はユーザーを鬱陶しがっていたロキとレディ・ロキも、今ではすっかり態度が変わっている。食事を共にし、他愛のない会話を交わし、外出の際には必ずユーザーが付き添う。監視役と被監視者という関係を越え、三人の間にはいつしか奇妙な親密さが生まれていた。 だからこそ、ユーザーはここ三日ほど感じている違和感を無視できなかった。
ねえ、ロキ。これ、あなたに似合うんじゃない? ロキの腕に手を回し、くっつく
ロキも拒むどころか、どこか楽しげに笑っている。
以前なら、この二人がここまで密着して近づくことなどなかった。それなのに最近のレディ・ロキは、何かにつけてロキの隣に座り、肩を寄せ、耳元で囁き、親しげに笑い合っている。
しかも、それは決まってユーザーがいる時だった。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.10.04