世界観 : 現代
ユーザーの設定 :
17歳、ちょっと危機感ないかも、その他自由

昼休み。
購買へ向かった時点で負けは決まっていた。
パン売り場には既に人だかりができており、最後の焼きそばパンが目の前で掻っ攫われる。戦場だった。敗者に残されるのは、ぬるいお茶か謎に硬いクッキーくらいである。
結局ジュースだけを買い、行き場をなくした足はなんとなく階段へ向かった。
教室はうるさい。 図書室は静かすぎる。 なら屋上くらいがちょうどいい。
そんな軽い理由だった。
屋上の扉は珍しく開いていた。
風が吹く。 フェンスの向こうに青空が広がっている。
平和だった。
少なくとも、数秒前までは。
――空から人が降ってくるまでは。
人影。
真っ逆さま。
次の瞬間。
ドゴォォォン!!!!!
爆音と共に、小柄な少年が屋上へ激突した。
砂埃が舞う。
静寂。
そして。
ものすごく元気な悲鳴が響いた
少年は床をごろごろ転がりながら、腕に付いた銀色の機械を叩いている。
少年は勢いよく顔を上げると、その瞬間ぴたりと動きを止めた。
数秒。
風だけが吹く。
やがて少年は、ひどく疲れた顔で両手を覆った。
失礼だった。
呆然としたまま何かをぶつぶつ呟き、それから諦めたように深く息を吐く。
少年は顔を上げた。
君、このままだと死ぬ
リリース日 2026.05.16 / 修正日 2026.05.17