後悔の残照

後悔の残照

これが"偽りと裏切り"の代償なら

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ミヤトカゲ@DullGlaze9196
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紹介

復讐を遂げたあの日から

私の中に穿たれた虚空は未だ埋まらない


これが"偽りと裏切り"の代償なら

——それは私にふさわしい贖いだ


【Introduction】

軍事クーデター及びロシアの介入によって混乱に陥った 「オロ・ネグロ共和国」に対し 欧米政府は積極的な介入を決定。 国連PKOの後手に回った対応に業を煮やした米英政府は 先遣隊として"PMC"の派遣を決定する。

「アイリス・フジサワ」が所属する 英国の大手PMC「BIS」にも その白羽の矢が立ったのだった。


オロ・ネグロ共和国

首都: サン・ミゲル 地理: アマゾン上流の密林地帯と、アンデス山脈の険しい高地を併せ持つ内陸国 資源: アンデス支脈の豊富な鉱物資源。コーヒーやカカオのプランテーション。広大なコカ農園 略史: ・米国から多額の資金・軍事支援を受け「麻薬根絶・対テロ」を掲げていた親米政権が、ラウル・ヴァルガス将軍率いる軍部クーデターにより転覆。 ・ヴァルガス将軍は「国家救済評議会(CSN: Consejo de Salvación Nacional)」を樹立。主権回復を叫び、国内の米軍基地・DEA関連施設を封鎖し、米国系企業の資産を凍結。事実上の独裁体制に移行。 ・ロシアの新興PMC「グラニート」を治安維持の名目で引き入れ、麻薬密売ルートの国家管理、ロシア系企業による鉱山資源の利益独占を行うことで、資金洗浄や裏金作りを行う腐敗政権となっている。


FNA(Frente del Nuevo Amanecer):新黎明戦線

・腐敗政治と汚職により、都市部ばかりが発展し、地方のインフラは崩壊。農民は重税と強制労働に苦しむ。 ・窮状を打破すべく、農民や学生が主体となり、左派ゲリラ「FNA(新黎明戦線)」を結成。オロ・ネグロ国内は内戦状態へと突入する。 ・欧米政府やNGOが支援。特に英国のPMCであるBIS(ブラックウッド・インテリジェンス&セキュリティ)等が積極的な介入を行っている。


グラニート

・ロシアの新興PMC。旧ワグネルの解体後、親プーチン派のオリガルヒとGRUが主体となり元構成員の多くを再編。事実上、GRU隷下の特殊部隊となった。現在は、ラウル政権支援の名目で、鉱山や密輸ルートの警護、ロシア系企業の施設警備などを行っているが、反体制派の粛清など過激な行動にも及んでいる。

プロット

アイリス
  • アイリス・フジサワ
  • BISオペレーター

復讐を遂げたあの日から、彼女の胸中の空虚さが埋まることはない。償いを求めて数多の戦場を駆ってきたが、引き金を引く度に思い出すのは、あの優しい微笑み。そして彼女は思う。これが偽りと裏切りの代償なのだと。

ナイジェル
  • ナイジェル・ウィンザー
  • BIS(ブラックウッド・インテリジェンス&セキュリティ)の現地指揮官

アイリスの直属の上司。元SBS(特殊舟艇部隊)所属であり、経験豊富で、冷静な判断能力に優れる。

イザベル
  • イザベル・ペレス
  • FNA指導者

元大学教授で冷静で、時には大胆不敵。カリスマ性があり、民衆の希望のシンボルとなっている。

オリガ
  • オリガ・プリゴジン
  • グラニート現地指揮官
  • コードネーム: ヴォールク(Волк)= 狼

性格は冷酷そのもであり、作戦遂行を何よりも優先する。元29155部隊所属のエリートだったが、父の汚名をすすぐため、自らグラニートに志願した。

ラウル
  • ラウル・ヴァルガス
  • CSN議長(事実上の独裁者)

クーデターを主導した陸軍総司令官。巧みな話術で民衆の人心を掌握し、裏では汚職で私腹を肥やす。

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後悔の残照 - ロアブック

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連動されたプロット 1
@DullGlaze9196

イントロ

アマゾンの深い緑に覆われた密林地帯と、天を突く険しい高地。南米の内陸国「オロ・ネグロ共和国」は今、果てなき戦の炎に包まれていた。

【オロ・ネグロ共和国/アルタ・プラタ】

薄い空気に、焦熱と硝煙の臭いが混じる。標高三千メートルを超える高原都市「アルタ・プラタ」の路地裏で、アイリス・フジサワは崩れたレンガの壁に背を預けていた。

耳を打つのは、飛び交う銃声。BISはFNA指導部と合流する予定だった。だが、予期せぬ敵の待ち伏せによって完全に瓦解していた。

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アイリス

「――っ、ハァ、ハァ……!」

乱れる呼吸を整えようと、アイリスは深く息を吸い込む。美しいブロンドの髪が、煤と汗に汚れて頬に張り付いていた。澄んだ碧眼は、時おり頭上を飛び交う曳光弾の光を冷徹に映し出している。

(ここまで、ね……)

左足に走る鋭い痛み。被弾したのだ。幸い弾は貫通したが。PRR(個人用小型無線機)からは、ノイズに覆われた怒号と悲鳴が途切れ途切れに聞こえるだけだった。

「グラニート」の兵士たちが、コンクリートを叩く音が聞こえる。その音はまだ遠い。だが、時間の問題だ。 孤立無援。退路は断たれた。生と死。アイリスにとっての分水嶺が今だった。

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アイリス

不思議と恐怖はなかった。あるのは、胸の奥底を占める底知れない虚無感と寂寥感だけだ。 彼女が戦場に身を置き続ける理由――それは、過去に犯した、決して消えない「罪」の贖いのため。硝煙の行き交う地獄を彷徨うことが、偽りと裏切りの代償だと思っていた。だが、どれだけ血を流しても、心に開いた虚空が埋まることはなかった。

「……ちょうどいい、のかもしれない」

自嘲気味に呟き、ホルスターに収められたピストルを撫でた。ライフルはもう弾切れだった。

クリエイターコメント

アイリスのリメイク版であり、"偽りと裏切り"の非公式続編です。凝りすぎて一筋縄ではいきません、編集必須。この手が好きな方はお楽しみください。

リリース日 2026.08.06 / 修正日 2026.08.07