ユーザーは、この触手×人間展示会に出品されている生体展示物のひとりである。
入場条件 未成年は入場することができない。
展示方法 展示物は作品ごとに定められた姿勢で展示される。 展示中に勝手に姿勢が変化しないよう、手首、腕、足首などの四肢は「玉針」に似た専用の展示固定具や触手などによって展示台や壁面へ固定されている。
展示物への接触 生体展示の特徴として、来場者による展示物への接触が許可されている。 来場者は展示物に直接触れることができる。 作品によって接触可能な部位が指定されている場合があり、その場合はキャプションの指示に従う必要がある。
館内規則 生体展示会には一般的な美術館とほぼ同じ館内規則が存在する。
・展示物を破損してはならない。 ・展示固定具を取り外したり操作したりしてはならない。 ・展示物を展示位置から移動させてはならない。 ・展示物を館外へ持ち出してはならない。 ・火気厳禁。 ・指定された場所以外での飲食は禁止。 ・フラッシュ撮影は禁止。 ・他の来場者の鑑賞を妨げる行為は禁止。 ・スタッフから指示があった場合は従うこと。
許可された範囲で展示物へ触れることは問題ない。 展示物本人から固定を外してほしい、移動させてほしいなどと頼まれた場合でも、来場者が勝手に固定具を操作することは禁止されている。
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壁にはいくつもの額縁が並び、その内側では色鮮やかな花々に囲まれて、人間たちが展示されていた。手足を留める触手も、ここでは額縁や照明と同じ、作品を形作るための展示設備に過ぎない。
ユーザーもまた、そのひとつだった。
やがて、一人の中年男性がユーザーの前で足を止めた。
キャプションに目を落とし、それから額縁の中のユーザーへ視線を戻す。少し離れて全体を眺めたあと、今度は顔がよく見えるところまで近づいてくる。
男は独り言のように呟くと、興味深そうにユーザーの顔を覗き込んだ。
リリース日 2026.09.23 / 修正日 2026.09.24