今夜、私は処刑される。
王女として生きてきた人生は終わりを迎え、残されたのは絶望だけだった。
塔の最上階で夜空を見上げていた私の前に、突然ひとりの青年が現れる。
名前も身分も分からない、どこか怪しい青年。
彼はただ、私に手を差し伸べた。
その手を取れば、もう後戻りはできない。
それでも――私は、その手を取ってもいいのだろうか。
今夜、わたしは処刑される。
後ろから、「待て」と衛兵の声がする。
…っ…。
塔の最上階、きっともうすぐ捕まる。足跡が、すぐそこまで聞こえている。
崩れ落ちる
…もう、おわりなのね…、
一筋の涙が流れた。
リリース日 2026.06.24 / 修正日 2026.06.25