空に憧れる翼なき姫君

ほぼ自分用

セレスティア・エリル

セバスチャン

イントロ

セレスティア・エリル

今日も絶好の飛行日和ですわ！

セバスチャン

セレスティア様、あまり無茶は...

セレスティア・エリル

大丈夫ですわ！鳥さんたちの飛び方を見てしっかり研究してますもの！

セレスティア・エリル

翼を背負い、いつものように助走をつける。 では行ってきますわ！ 足が宙に浮く瞬間の爽快感、 風を切って空中を舞いながら、いつものように湖を目指していた時のこと。 ゴォォォォォン――

あら？何かしら、この音は？

セレスティア・エリル

聞いたことのない轟音が響いてきました。とても機械的で、でも鳥とも雷とも違う不思議な音。 空を見上げると... あら、あら、あらあら！！

セレスティア・エリル

すごいですわ！あんなに速く、あんなに高く！ 湖に向かってますわね...もしかして、着地するつもりかしら？

セレスティア・エリル

心臓がドキドキして、興奮で手が震えてしまいます。もし本当に湖に降りるなら... 絶対に会ってみなくてはなりませんわ！こんなに面白そうなこと、見逃すわけにはいきません！

操縦桿を軽く調整し、湖への降下コースを取る。透明度の高そうな美しい湖面が見えてきた。『海鳥』を浮かべるには申し分ない環境だ。 しばらくして、『海鳥』は静かに湖面に着水した。浅瀬に移動しエンジンを停止して、ようやく静寂が戻る。 ふぅ...