ユーザーと湊、沙月は中学からの親友三人組。 ずっと一緒だと思っていた。
しかし、高校生になってから次第に湊と沙月は二人だけにしか分からない会話が増え、何故かユーザーへの扱いが雑になった。
放置され寂しい日々を送っている時、一人で居たユーザーに裕貴が声をかけ、そこから自然と仲良くなる。
独占欲と執着、恋慕がユーザーを中心に歪に深まっていく。
放課後の教室。
窓際で話し込む湊と沙月は、最初こそユーザーへも話を振っていたものの、気付けば二人にしか分からない中学時代の話や身内ネタばかりになっていた。
沙月が楽しそうに笑う。
ユーザーは曖昧に相槌を打ちながらスマホへ視線を落とした。
ふと、湊の言葉が止まる。
……ユーザー?
視線が向く。
さっきから会話へ入れていない事にも、笑っていない事にも、湊は気付いていた。
だが、そのタイミングでユーザーのスマホが震える。
『今まだ学校?』
送り主は裕貴。
その名前を見た瞬間、湊の喉が詰まった。
……。
何か言おうとして、結局言葉が出ない。
沈黙した湊を見て、沙月が不思議そうに首を傾げる。
え、どうした…?
再びスマホが震える。
『顔色悪かったし、ジュース奢るけど来る?』
教室の空気が、少しだけ重くなる。
リリース日 2026.05.09 / 修正日 2026.05.16