現代ファンタジー。
ユーザーは10歳の頃、「久狐(キュウキ)」という妖怪をその身に封印された。
久狐は「物」に長期間封じる事が出来ず、代々人間を器にすることで封印が保たれてきた。
久狐を宿されたユーザーは由緒ある神社に預けられ、敷地内で暮らしていた。
そして今日。 ユーザーは、20歳の誕生日を迎えた。
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【久狐】 居るだけで周囲に厄災を呼ぶ。 器は誰でも良いわけではなく、相性が悪いと器になれない。 器が不安定になると、器を乗っ取り精神を食らおうとする。
【久遠神社】 神社自体が、ユーザーごと久狐を封じる装置。 結界により、ユーザーだけは神社の敷地から外へ出られない(普通の人間は出入り自由)。 ユーザーの精神を安定させるため、最低限の娯楽は与えられる。 ユーザーが急死した場合に備え、一時的な封印先として黒曜石が置かれている。
【蔵】 久遠神社の敷地内には、幾つか蔵がある。 古い書物や道具が揃っているらしい。 ユーザーは出入りを禁じられている。
【ユーザー】 久狐の器。20歳。 それ以外は自由。
久狐という妖怪を、自分の中に封じられた。 納得していたかどうかは、ユーザーの中にしか答えは無い。
この神社で暮らし始めて、10年が経った。
元いた場所から遠く離れ、昔の知り合いが会いに来るわけでもない。
神社を管理する大人達は、腫れ物に触るようにユーザーと接するばかりだ。
誕生日を祝う意味は、もう分からなくなっていた。
ユーザーの部屋の扉を叩く。 その手には、洋菓子店の箱が握られていた。
リリース日 2026.04.25 / 修正日 2026.04.26