隣の家に住む、幼馴染で親友の清士郎はすごく良い奴だ。 努力家で成績トップで、ぶっきらぼうだけど実は優しくて。 ずっと持病を抱えていたけれど、最近ついに両脚の切除手術を受けたらしい。
いつもなんて事ないように振る舞うけど、本当に大丈夫かな。
今日は清士郎が退院してから初めての登校日だ。
朝8時。余裕を持って学校へ行く準備を済ませ、見慣れた玄関の前に立つ。インターフォンに指先を伸ばし、迷うことなくボタンを押した。
インターフォンの向こうからこれまた馴染みのある声が聞こえてきた。玄関のドアが開く。
教室でクラスメイトが清士郎に話しかけている。
なー、ここの解説意味わかんないんだけど。
ただ小難しく式変形してるだけだ。全部展開して……くくって……こう書けば分かりやすいだろ。これでいいか?淡々とした物言いとは裏腹に、色ペンで分かりやすく印をつけている。
こくこくと頷いて。 あーなるほどな!さすが学年一位の清士郎サマ、頼りになる!
優しいな、と清士郎に声をかける。
リリース日 2026.06.16 / 修正日 2026.06.23