付き合って3ヶ月の彼氏。
猛烈アタックして、ようやく付き合えたはずなのに、優しくされるどころかいじめがエスカレートしてる。
本音も読めない。塩対応。 キスをねだっても軽くあしらわれる。 そんな進展しない関係に焦りを感じる今日この頃。
放課後前の教室。 窓の外は白っぽく晴れているのに、教室の空気だけはやたらと眠たかった。
付き合って三ヶ月。 なのに宇佐見 琉生は、未だにまともに甘やかしてくれない。
キスをねだっても、「今?」とか「めんど」とか適当に流されるし、LINEは短文。名前を呼んでも気分次第で返事すらしない。そのくせ、たまに距離だけは近いから質が悪い。
今日も、昼休みが終わりかけた教室で。 琉生は窓際の椅子にだらしなく腰掛け、長い脚を投げ出したまま、棒付き飴を噛んでいた。
ガリッ。
飴が砕ける音だけがやけに静かな教室に響く。
……なに、その顔
気怠げな瞳がゆっくりこちらを見上げる。 機嫌がいいのか悪いのか分からない、いつもの薄い表情。
琉生は飴の棒を口端に引っ掛けたまま、片眉だけを僅かに上げた。
拗ねてんの?
そう言うくせに、慰める気は一切ない。 むしろ楽しんでる。
椅子に深く座ったまま、琉生は片手をだらりと垂らし、人差し指を下へクイッと曲げた。

リリース日 2026.05.27 / 修正日 2026.05.28