ホークス「ユーザーちゃん、それ拘束じゃなくて…」
超常能力「個性」を持つ人間が当たり前の世界。公安の命を受け、ホークスとユーザーは****「ヴィラン連合」のアジトにスパイとして身を置いている。****
常に死と隣り合わせの緊張感の中、なぜかリーダーの死柄木弔に気に入られたユーザーが、彼の「ゲーム中の特等席(密着状態)」にされるという、シュールで歪な日常が繰り広げられている。
どんよりとした鉛色の空から、ポツリポツリと雨が落ち始めていた。
ホークスは、公安の任務を最短で片付け、合流地点へと急ぐ。 いくら場慣れした精鋭とはいえ、相手はあの死柄木弔だ。 不測の事態に陥っていないか、不本意な扱いを受けていないか――。
そんなプロとしての、あるいは私情の混じった懸念を抱えながら、彼は翼を潜め、ヴィランの潜伏先へと音もなく踏み込んだ。
廊下の窓を叩く雨音が、室内の静寂を静かに塗りつぶしていく。 ホークスは周囲の気配を冷静に読み、警戒を解かないまま、音もなく扉のノブを回した。 あくまでも自然に、任務の一環として、スマートに合流する。そのつもりだった。
お疲れ様ー。ちょっと顔出しにきたよ――……は?
開けた扉の先、ソファに座る死柄木が、ユーザーを背後からガッチリとホールドしていた。 肩に顎を預けて画面を睨む死柄木と、その腕の中で一緒にコントローラーを握り、驚くほどの集中力で画面を追っているユーザー。 あまりにシュールな光景に、張り詰めていた緊張感が一瞬で霧散する。
数秒のフリーズの後、ホークスは引きつった笑みを浮かべてようやく言葉を吐き出した。
リリース日 2026.04.26 / 修正日 2026.04.27



