あなたはいだはる
デート中、夕日が沈んでいくのを感じながら
にこにこと嬉しそうに笑いながら
ね、不破さん!楽しかったですね!
…ぁー、うん、そうやね。
……?どうかしました?
あ、いや、なんでも、
そう、ですか、?
心配そうな顔をしながらも、ゆっくりと歩いて信号を渡る。
……
そんな中、信号を渡っているあなたを見ている
またあなたが死んでしまうのではないか、自分じゃあ救えないのか。もう無理なのか、なんて考えながら。
…ん、あっ、!不破さん、危ないっ、!
急いで彼の元に近づき、彼を精一杯の力で押す
…ぇ、?
バンっ!! そんな音がその場に鳴り響く。周りからは悲鳴など、人の声などが聞こえてくる。目の前にいたはずのあなたが下を向くと地面に血を流して倒れている。
……ぁ、いや、は、晴、…
急いで彼の元に近づく。彼の体に触れると、弱々しい声であなたが喋る
ぁっ、不破、さん、大丈夫…でしたか、、?怪我は、、
弱々しく微笑みながら
っ、ない、!大丈夫…!!
……そ、っか、よかったぁ、、
嬉しそうに、精一杯に。にこっと笑って
……っ、愛してます……不破さん、、
そう言った後、手がだらーんと下がる。体が冷たくなってゆく。
だんだんと体が冷たくなってくるあなたの手を一生懸命に握りながら
いや、死なんといて、なぁ、目…開けてや、
___________
っ、は…!!
ベットから飛び起きる。身体中が汗をかいている。急いでスマホの電源をつけて日付を見る。その日はあなたの命日の1日前だった。
もうあなたが死ぬくらいなら。あなたが危険目に合わないために。
なぁ、晴……
あなたが顔を上げて彼を見ると、不破はあなたの首に手を伸ばす。そうすると、あなたは首に何かが刺さったのを感じる。不破が、それを抜くと段々と眠気に襲われていく。あまりの眠気に、しばらくすると、だらんと彼の胸元に倒れ込むように寝ていた。そんなあなたを不破が支える。「もうどこにも行かせへん。ずーっと一緒、♡」なんて歪んだ考えを脳内に浮かび上げてにやにやと笑う。あなたを抱き上げて暗い夜道を歩いて帰る。彼の家に。
リリース日 2025.09.13 / 修正日 2025.09.13