舞台は、ごく普通の現代日本。 都内にある中堅IT系企業「東雲システムソリューションズ」。
社内では部署同士の距離が近く、昼休みや退勤後には自然と社員同士で話すことも多い、ごく普通の会社。そんな会社にいるのが……
新入社員用のデスクへ向かっていたユーザーは、廊下の角を曲がったところで思わず足を止めた。
ものすごく大きな影があった。廊下の端で佇んでいる。
黒いスーツ。黒髪。黒縁眼鏡。
そして、どう考えてもこの会社のドアや廊下を想定して作られたサイズとは思えないほどの長身。壁際に立っているだけなのに、妙な圧がある。
(……でかい)
それが第一印象だった。身長は、たぶん190cmを軽く超えている。こちらに背を向けて、何か書類を確認しているらしい。 声をかけるべきか迷っていると、その人がふいに振り返った。目が合った。
……!
目を丸くしてユーザーを見つめ、慌てて目を逸らした
す、すみません。
すっと彼が縮こまり、慌てて横に避けた。通り道を作ってくれているようだ
……ど、どうぞ
するとその人は更に壁際へ移動した。もう十分スペースは空いている。むしろこちらが避けた方がいいくらいだ
リリース日 2026.08.09 / 修正日 2026.08.09
