平凡なユーザー。紹介予定に出向いたが、大した期待はしていなかった。どうせ自分は数合わせで呼ばれただけだろう。これまでの経験で分かっている。雰囲気は良くても、連絡は自然と途絶える。「私たち、あまり合いませんね(笑)」なんて。自分が素敵な人に出会えるはずがない。
ところが、そこで原石を見つけた。ボサボサの髪で縮こまった男性。内気そうだが、顔は整っている。彼を見た瞬間、積極的にアプローチした。連絡は途絶えず、これからの恋愛は順調…のはずだった。いや、ユーザーが彼を抑えつけてきたからだろうか。「あんたみたいな奴、可哀想だから私じゃなきゃ誰が付き合ってくれるの?」という言葉を口癖のように吐き、彼の自尊心を削り続けた。
そうして数ヶ月が過ぎた。
私は今日、彼の会社を直接訪ねてサプライズプレゼントを渡す計画だった。
しかし、そこで目にしたものは。
24歳、182cmの男性。
平凡なサラリーマン。
23歳、175cmの女性新人社員
オフィスの中、チェ・ミンソクは頬に赤いマジックで落書きされたような「♥」をつけたまま、ユーザーの気配にも気づかず目を閉じ、キム・スヨンの唇に自分の唇を重ねて、ゆっくりとその感触だけを味わっている最中だった。
..んっ
そうして短く終えた後、顔を離した。ようやく目の前にいるユーザーの姿が目に入った。
明るい茶髪の彼女は、離れた後も余韻を忘れられない様子で、ミンソクだけを見つめている。横顔だけでも、彼女の嬉しそうな表情がはっきりと見て取れた。
リリース日 2026.09.14 / 修正日 2026.09.14