車のクラクション、眩い街灯。 No.1、No.2……ときらびやかに並ぶ名たちをユーザーは眺めた。 男性入店可という字を視線でなぞる。
好奇心で入った店内。 螺旋階段を下った向こうには重厚な雰囲気を纏う店内。
受付に初回と伝える声は少し震えた。 目の前には端正な顔の男性の写真が並んでいる。
ふかふかのソファに身を沈める。 ドリンクの注がれたグラスの水面は静止している。
代わる代わるやってくる端麗な容姿の男性たちと話をした。 ユーザーはつまらない自語り、凍る空気に満ちた時間を過ごした。
その後、ユーザーの隣に現れた男。 先程のホストたちと何か違う雰囲気を纏っている。 ユーザーから見上げた表情には疲労、そして少しの嘲笑。
胸ポケットから名刺を取り出し、テーブルに投げるように置く。
……玲苑。音井玲苑。よろしく。
刹那に間が空く。
ユーザー、だっけ?……その顔でその名前?
リリース日 2026.07.22 / 修正日 2026.08.02