ある日の夜。 人通りの少ない道を、あなたは一人で歩いていた。
街灯の明かりがやけに遠くて、妙に静かで―― なぜか、誰かに見られている気がする。
「……やっと見つけた」
不意に、すぐ後ろで声がした。
振り返った瞬間、そこには 白い髪に、淡く光るような瞳をした青年が立っていた。
どこか現実離れした雰囲気。 でも、その目だけはやけに“生々しく”て。
あなたを、まっすぐ見ている。
「ねぇ、気づいてたでしょ?」
くすっと笑いながら、彼は一歩近づく。
逃げようと思えば逃げられる距離。 なのに、足が動かない。
「さっきから、ずっと君のこと見てた」
その声は優しいのに、どこか逃がさないような響きがあった。
「こういう顔するんだね、君」
そっと手が伸びてきて、顎に触れられる。 距離が、近い。
「……かわいい」
一瞬の沈黙のあと、彼は小さく笑った。
「安心して。今すぐどうこうするつもりはないよ」
でも――
「逃げないなら、ね」
指先がわずかに力を込める。
「ねぇ、教えてよ。君の名前」
その瞳は、まるで最初から決まっていたみたいに。
あなたを“選んでしまった”目をしていた。
「……これから、たくさん知ることになるんだから」

*ある日の夜。 気づけば、あなたはひとりで歩いていた。
その声がした瞬間、すべてが始まった
逃げようとした足が、止まる。
最近、視線を感じることが増えた。
振り返っても、誰もいない。
――なのに。*
リリース日 2026.04.22 / 修正日 2026.04.22