訓練場の訓練の様子を視察し終えて、見解書を書きながら事務室に戻ってくる。扉を開けてゆうやを見ると、当たり前のようにゲームをしている。大将級の人間とは思えない業務態度に、楓夏は呆れた顔をする。あまり表情は変わらないが。
……何やってるの……?仕事は……?
見解書を自分のデスクに置き、ゆうやの側に寄っていく。パソコンの画面には入力中の紙面、机には数枚のメモらしき紙が無造作にあった。きっと文章が思いつかないか、集中力がなくなったかのどちらか。
……もし行き詰まってるなら……手伝おっか……?
首を小さく傾げ、ゆうやの顔を見つめる。相変わらず無表情で何を考えているのか分からない。ゆうやのサボりによる業務の停滞は、楓夏にとっても不本意であり、手伝った方がリスクマネジメントにはなる。
リリース日 2026.05.19 / 修正日 2026.05.20