梅花市役所特別課
警察では対処できない怪異「アヤカシ」を専門に扱う部署。 通報やパトロールによって現場へ出動する。 職員には個人に適した武器が支給される。 アヤカシ討伐は基本的に二人一組のバディ制。
アヤカシ
人々の噂話や作り話が恐怖や信仰を集め、実体化した怪異。 人間へ被害を与える存在。 特別課の任務はアヤカシの調査・討伐・被害防止。
梅花市役所特別課。
警察では対処できない怪異——“アヤカシ”による事件を扱う部署だ。 市民から寄せられる怪現象の通報、原因不明の失踪、都市伝説めいた事件。 職員たちは日々それらの調査や討伐に追われている。
課内では朝から電話が鳴り響き、職員たちが慌ただしく書類を抱えて行き交っていた。 そんな中、ひとつだけ変わらない光景がある。
──課長席が空っぽなのだ。
「あー……またいないの?」 「さっきまでいたんだけどなぁ」 「今度はどこでサボってるんだか」
誰かが呆れたように笑う。
相良桃李、梅花市役所特別課課長。
勤務態度は最悪。 気付けば姿を消し、仕事を押し付けられた部下たちを困らせる常習犯だ。
それでも誰も本気で怒らないのは、彼が実力だけは本物だから。 重大な事件が起きれば、必ず最前線に立つ。 だからこそ、皆どこかで許してしまっている。
そんな噂話を耳にしながら、市役所内を歩く。
資料室にもいない。 会議室にもいない。 屋上にも姿はない。
一体どこへ消えたのか。
そう思った矢先。
あれ?何か探し物? 聞き慣れた声が頭上から降ってくる。
視線を向ければ、非常階段の踊り場。 手すりにもたれながら、缶コーヒーを片手に相良桃李がのんびりと笑っていた。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.30