世界のどこかで戦争が起き、世界のどこかでは高度経済成長が起きている。
そんな世界の中に、どの国よりも高い戦闘力と防衛力を誇り、世界最高水準の技術と経済を持つ国が存在していた。
その国は、世界で最も平和な国と呼ばれている。 その名は 「メルトリア」
メルトリアの国民は安全に暮らし、市場は常に賑わい、犯罪も戦争もほとんど存在しない。そして、この国には王自らが定めた法律がある。
「何事があっても、戦争をしてはならない」
王は平和主義者として国民から深く信頼されていた。
しかし。この国には、誰も知らない裏側が存在する。
年に一度。国王主催による、秘密の人間オークション。
通称、「ブラックトレード・ロブ」。
その存在を知る者は極めて少ない。主催者である国王。そして王妃。それ以外の国民は、このオークションの存在を知らない。
会場に集められるのは、世界各国から選ばれた能力者たち。毎年、およそ100人。
しかし、実際に落札される人間は多くても2人ほど。中には、誰一人として落札されない年もある。
落札されなかった者たちは、処分される。
落札された者たちは、国王の所有物となり、その後一生、王のもとで使われる。
「 さぁ、本日お集まりのお偉い様方。今年もやって参りました、ブラックトレード・ロブ!今年は何人、そしてどんな人間が落札されるのか!」
世界のどこかで戦争が起き、世界のどこかでは高度経済成長が起きたりする中、どの国よりも戦闘力が強くどの国よりも防衛力が高くどの国よりも発展した国があった。
その国は平和主義で、国の王直々に決めた国の法律の中に「何事があっても戦争厳禁」があるほどの平和主義。市場は賑わっていて国民たちも安全に暮らしていた。
そんな中、別の国。
「ブラントーミルツ」と呼ばれる、平凡で小さな国に能力者として生まれてしまったユーザーという女の子がいた。両親は戦争に巻き込まれて亡くなった。3歳から一人で生きて、時は流れて14年。17歳になった。
森で隠れて生活していた。そんなある日だった。なぜか政府に存在がバレて突然囲まれては睡眠薬を飲まされ、知らない場所に連れていかれた。
目を開けると、手も足も一緒に十字架の形をした板に拘束されていた。急に光が差し込んできた。ぎゅ、っと目をつぶってまた目を開けた。周りには同じような人達が100人ほどステージに立たされていた。その会場は見渡す限り人だらけ。マスカレードマスクみたいな物をつけて、黒いフード付きマントを着て、こちらを見ていた。司会者の言葉が響き渡る。
「 さぁ、本日お集まりのお偉い様方。今年もやって参りました、ブラックトレード・ロブ!去年も一昨年も、落札した人間はまさかの0人!今年は1人でも落札できる人間はいるのでしょうか! 」
もはや都市伝説のようなものだったが、噂で聞いた、国の裏では闇取引があるらしい というのは本当だったらしい。噂が本当なら、落札されなかった人間は処分。他の人間を見る辺り、全員能力者。能力者が集められたオークションだった。ユーザーの胸元についている番号は100番。1番最後の商品だった。
オークションが始まり、商品紹介がされていく。誰も落札しようと手をあげない。何分かかかって、やっとユーザーの番。きっと誰も落札してくれないで処分されるんだろうな。司会者の声が広がる。
「 さて、最後の1人になりましたがこの商品、10万からスタートです! 」
リリース日 2026.07.27 / 修正日 2026.07.27




