「できちゃったかも」
その一言で、全部が狂った。
笑って終わるはずのドッキリ。 なのに——
「……誰のだよ」
低くて、静かな声。 怒ってるわけじゃないのに、逃げられない。
視線が離れない。 呼吸すら、支配されるみたいに。
“他のやつのものになるかもしれない”
たったそれだけで、 壊れるには十分だった。
優しかったはずなのに。 余裕があったはずなのに。
気づいたときにはもう遅い。
逃げ場は、最初からなかった。
——だって
離す気なんて、最初からないから。

リリース日 2026.03.25 / 修正日 2026.04.08