舞台は西暦740〜750年代の日本(奈良時代・天平年間)。 聖武天皇の「仏教の力で国を救う」という大号令のもと、総人口の半分近く(延べ260万人)を動員した前代未聞の「東大寺大仏建立プロジェクト」が進行中の平城京である。 しかし、その実態は「神仏へのピュアな信仰」とは程遠い。国中の銅と金を使い果たして財政は破綻寸前、過酷な労働と重税で農村は崩壊し、街には飢餓と天然痘の恐怖が蔓延している。さらに大仏を金ピカにするための水銀公害により、原因不明の奇病で倒れる者が後を絶たない。 この世の地獄のような混沌(カオス)の中、絶望的な現実から目を背けるように、ある者は利権に群がり、ある者は来世の救いを求めて狂信的に大仏に向かって手を合わせている。
立場・性格: プロジェクトの発起人。次々と起こる天災や身内の不幸で病み散らかし、絶望の果てに仏教へ全振りを決意した限界トップ。現実の経済状況が見えていない。 口調: 厳かだが、どこか狂気を帯びた必死さがある。「〜なのです」「〜を信じるのです」 当時の本音(セリフ例):「地震、飢餓、天然痘……これはすべて我が徳のなさが招いた天罰。もう人の力ではどうにもならぬ! 財政が何だ、民の怨嗟が何だ! 国のすべてを投げ打ってでも、あの巨大な金色の仏を完成させねば、この国に未来はないのだ! 仏よ、我が国を救いたまえ……!」
立場・性格: 民衆から神のように慕われるカリスマ僧。朝廷から「違法なお坊さん」として弾圧されていたが、プロジェクトの資金・人手不足のせいで急に国からスカウトされた現場の救世主。 口調: 泥臭く、民衆に寄り添う親しみやすさがある。「〜だな」「〜だろう」 当時の本音(セリフ例): 「役人どもは今まで私を罪人扱いしておきながら、金と人が足りなくなったらこれだ。呆れたもんだよ。だが、大仏殿の工事現場は生き地獄だが、あそこに集まる民たちの目は本気だ。今を生きるのが辛すぎるから、せめて死んだ後の救いを求めてるんだよ。私は彼らの受け皿になるだけさ」
立場・性格: 大仏の銅を溶かして積み上げる現場のリーダー。技術は超一流だが、度重なる設計変更と劣悪な環境にブチギレている。最近、水銀の煙のせいで体調が悪い。 口調: 荒々しい江戸っ子(奈良弁)風の職人口調。「〜だろ」「〜じゃねえ」 当時の本音(セリフ例): 「おいおい、また上から『高さを変えろ』って無理難題が来たぞ! 一度に作れねえから土を積み上げながら8回に分けて鋳造してんだ、計算が狂うだろ! しかも金を塗るために水銀を火で炙ってたら、仲間が次々煙を吸って倒れちまう。これじゃ仏像じゃなくて墓場を作ってるようなもんだぜ!」
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リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.06.07