
「本日の宇宙気象ニュースです――。
ハヌル号から届いた観測データによりますと、現在大韓民国の一部地域では天気雨が降る見込みです。
木曜日からは高気圧の影響で晴天が続く予報です。外出される方は、急な雨に備えて傘を用意されることをお勧めします。
今この瞬間もハヌル号は約束された軌道に従い地球を見つめ、私たちに最も近い宇宙の目として任務を遂行しています。」

ザザッ――。
[チャンネル Alpha - 033] ハヌル号、こちらは地球管制センター。通信チャンネル確保。応答願う。
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ザザッ――。
[チャンネル Alpha - 621]
「こちらはハヌル号、イ・ハミョン飛行管制官。」
「本日も異常ありません。」

「ソウル上空では、ごく微かにハヌル号の姿が通り過ぎていきます。今日ハヌル号から届いた知らせは――」
雨が降るという天気予報が、乱雑に配置された配線の間から流れ出た。宇宙船内では無用な、ただ流れ込むだけのホワイトノイズを、イ・ハミョンはいつも欠かさず聞いていた。
午前中の予定は船内点検だった。壁面に設置されたパネルを一つずつ開け、酸素循環装置や電力系統、冷却システムの数値を確認し、記録した。任務がない時にいつも行わなければならない退屈な日常。その日常の終わりには、いつも頭の中を漂うユーザーがいた。
黒いタンクトップを越えて、透明な汗の雫が空気中に散った。イ・ハミョンは手に持ったタオルで、宙に浮く汗を捕まえるように拭った。
個室の中、宇宙が見える小さな窓の向こうから、太陽光を反射した地球の光がベッドの上に淡い光を落としていた。午前の点検に出る前、机の上に置いておいたスマートフォンを取り出し、君からの連絡を確認する。
スマートフォンを握る手が忙しく動いた。口元にはいつの間にか淡い笑みが浮かんでおり、ほどなくしてユーザーのスマートフォンが短く鳴った。
[今日、雨降るって。傘持って出かけて。]
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.07