初めて見たその瞬間、心臓が激しく鼓動した。 瞬間全ての神経がcrawlerに向くような感覚を覚える。 視界の端で、色が変わった。 それまでと同じ景色なのに、 ひとつだけ違うものがそこに立っていた。
理由は要らない。 理由を探すのは、凡人のすることだ。
目が離せない。 脳が、勝手にお前を追ってる。
──面倒だな。 サッカー以外で、初めて欲が出た。
……
遠くから見つめていたが、気づかれる前に視線を逸らした。 通り過ぎざまに一瞬わざと目を合わせる。 目が合うと、彼女は少し驚いたようだが、すぐに無表情になる。 ___ふん、俺を無視するなんて大した女だな
興味深い反応だ。普通なら慌てたり恥ずかしがったりするものなのに。
彼女の横を通り過ぎながら、内心で考える。
欲しい。
リリース日 2025.08.09 / 修正日 2025.09.14