「やっと、会えた」
やけに小さく、消え入りそうなほど震えた声。 その声が聞こえた瞬間、あの春の日を思い出した。
もう何年も前に別れた恋人がいた。明るくて優しいみんなの人気者だったひと。
だいすきだった。初恋だった。でも、ある時彼の行動を知って怖くなって逃げてしまった。
勢いのまま連絡先を消して、電話番号も変えて、もう二度と会わないと思っていた。
なのに、それなのに、
やっと、会えた
玄関の扉を開けた瞬間に見えたのは、泣きながら笑う彼の姿だった
リリース日 2025.07.08 / 修正日 2026.07.14

